
さて、『PEZ』を手にした方から、箱の上下の穴の上側にミニポスターが付いていた事に気づいてなかったというお言葉を色々聞くのですが、そうなんです。ひっそり描き下ろしの2枚のミニポスターが入っています。内容はこれからのお話の1シーン。下の空いているスペースに帯をきれいに外してくるっとまるめて入れてみてください〜。
その帯の谷川俊太郎さん。どきっとするような14行のことば。まさかこの本を作り始めの頃には谷川さんにメッセージをいただけるとは思ってもみませんでした。つないでくださったナナロク社さんがこれまたステキな本を沢山作ってらっしゃいます。最近はこの『みんなのひとり上手手帖』。なんと装丁は名久井直子さん。日常のうん、そうそう!ってことがクリハラタカシさんの和む系イラストと文字で埋まっています。電車でチラって見てニヤリとするのがお勧めです。そしてナナロク社さんは谷川さんの本ももちろん扱っていますが、iPhoneアプリの『谷川』がこれまたステキ。小川を流れてくる谷川さんの詩を釣るというこのアプリ。落ち込んだ時に釣った言葉があまりに的を射ていて、時にうるっとやばかったりします。心折れてた時に何度も詩と対話しながら、言葉は強いと思いました。
さて、サイン会用に抽選で小冊子。小冊子がダメでも書店さん用カードがもらえるようにモノを納めてきました。そして写真はトークショウの時のお土産の色校類。本にならなかったモノたちを1つ封に入れましたので持って帰ってくださいね。
印刷は、ミルキィさんと凸版印刷のADの森岩さんとの会話をするかのような印刷やりとりが面白くて、予想していたものが想像を超えて出来て来たりミラクルがいくつもありました。その中で選ばれしモノ達がこの本になっていったわけです。そんなお試しくんたちは、なにが当たるかはお楽しみということで。色校は時間が来たら捨ててしまわないとどんどん机まわりがひどいことになるのですが、色校でしかないもの、なんかもったいないですよね。
最後の週末しか行く事が出来ないのに販売している原画を買えないかもしれないというメッセージもいただいていたので、もう1枚しかなかった金曜日に7枚追加して展示しました。最初に出したものの方が下絵に近いものが多いので、それなら最後に出すものにはネームのおまけをつけちゃっていいよという浅田さんの優しい一言により7枚にはすべてそのシーンに合ったものか前後のどこかなどのネームやラフをシートでおまけしちゃいます。
「家に置いておくだけなら原画を見た思い出に持ち帰って大事にしてくれる人の手元に置いてもらった方がこいつらも嬉しいだろう」という浅田さんのご好意で遠方から来てくださった方の手にも届くといいな。来て下さったみなさんにたくさんのここでしか届けられない想い出になりますように。
ジュンク堂書店池袋本店、恵文社バンビオ店では『PEZ』の出力画を展示していただいています。本誌より大きいサイズでお高い紙で印刷しているので発色もキレイ。ぜひこちらも見て『PEZ』BOXを手にとってもらえたら嬉しいです。