2012-08-17

萌えびうす



 あのジャン・ジロー=メビウスが描く、ジャン=ミシェル・シャルリエの名作、『ブルーベリー[黄金の銃弾と亡霊]』エンターブレインから原正人さんの日本語翻訳で発売されたそうです。 メビウスファンには彼が長きに渡り描き続けて来た代表作が翻訳出版されるのは大変嬉しいことと思います。 いまだに3月にメビウスが急逝されたことは現実味が無いのですが、こうして作品を改めて見るとその世界観は多くのクリエイターに継がれているのだなと感じます。色彩と構図の選び方がすばらしく美しい。きっと得るものが沢山詰まっていると思います。クラフト紙を使ったかっちりした装丁(セキネシンイチ制作室)もステキなのでぜひ手にとってみてください。





 また、ヨーロッパのマンガを紹介している本、ユーロマンガ(飛鳥新社)のvol.7ではメビウス追悼特集になっていて、カバーに記されているように巨匠達のインタビューが掲載されています。とても貴重なラインナップだと思いますのでぜひこちらも読んでみてください。メビウスの偉大さ、人間としてのあたたかさ、そしてSFのあらゆる世界観がいかに彼によって創造され、我々のイメージとして認識されているのかが分かると思います。